マンガ論

マンガ論 第八回講義

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マンガ論 第8回
手塚治虫『罪と罰』の第3回。
前回の講義に続き、コマ割の巧さについて語る。冒頭の雲型コマは鳥の目から見たサンクトペテルブルグであり、20世紀日本から19世紀ロシアへ読者を誘導する演出が施されている。
主人公の年齢を考察する。原作のラスコリニコフは23歳だが手塚は可愛らしい少年のように描いている。マンガを読む子どもたちのことを意識しているのかもしれない。
原作では検閲から逃れるために主人公は「神」の方向へ進んでいくが、手塚は「革命」に重きをおいて物語を展開していく。清水先生と学生たちとの対話で、「革命前夜」を強調した手塚の意図を明確にしていった。
終盤の余談では、清水先生のひょうたんを栽培した経験から「すべての人間は才能があるか」「真の教育とはなにか」というテーマに話が進んだ。ひょうたんを育てるために蛾を抹殺する。一つの才能を育てるため他に犠牲を強いることは、教育でも共通することなのかもしれない。
学生の声は「続きを読む」に掲載されています。


【学生の声】
非現実が現実に変わる瞬間を、コマ変わりで示す技に感化されました。
革命を起こすには現実逃避が必要だと私は思いました。(演劇学科2年・潘芽具実)
視点は分かりませんでした。猫の意味がすっきりわかりました。
蛾は、私なら殺せません。(文芸学科1年・大谷明子)
ひょうたんと蛾の話が興味深かったです。
あれもこれもと手を出すと、結局どれもうまくいかなかった経験があるので、今後そういう状況になったときは、確実に片方を消したいです。(文芸学科1年・中村亜紗子)
20世紀初頭を生きる一人として、自分は何を求めているんでしょうか。
うーん、とりあえずは”生”ですかね。まだよくわかりません。(映画学科2年・秋戸香澄)
主人公は一人だけという先生の言葉は、本当にその通りだと思った。白雪姫のきらびやかな快感はまがいものにすぎない。たった一人だけがドレスを着ればいい。
私は自ら脇役に行くほどサブキャラが好きなのだが、いま、主役を求める人に、脇役を果たす快感を知って欲しい。(文芸学科1年・坂本如)
ひょうたんの話で泣きそうになりました。(文芸学科1年・尾形美希子)
『ひとつのものを育てるには、他のものを切り捨てなければならない』・・・。真理ですね。重くのしかかるような力が先生の言葉にはありました。
そしてもう少し、歴史について勉強しなければいけませんね・・・。私もあまり詳しくは知らないので。(文芸学科1年・太細友香里)
雑談が楽しく、おもしろく、やけに説得力があった。
特にひょうたんの話ははてしなく深い。(文芸学科1年・後藤大喜)
ルーマニアに行ってたので2週間休みました。罪と罰面白いです。(演劇学科2年・七字紗衣)
“力”の話、なんだか身につまされる思いでした。
たしかに、なにか一つをきわめようとしたり、育てようとするときに甘えや妥協をしたらどちらもなくなってしまいますものね。
弱肉強食、世の中の摂理ですね。(演劇学科2年・三浦里紗)
最近、マンガを読むことが多くて、読んでいると今日先生が行っていたようにマンガのコマ使いってすごいなと思います。上手い使い方してる人のマンガってどんどん読めちゃいます。
21世紀を生きる若者、私にとっては幸せになりたいって思います。(放送学科2年・青木美緒)
現代の教育は平等、平等ばかりでダメだと自分も思っていたので、テンションあがりました。
自分も若年寄りのような生活をしているので、もっと元気に頑張らなきゃなぁと思いました。(文芸学科1年・長田有理)
教育には犠牲が必要だという話には共感が持てました。(写真学科1年・財前薫)
ヒョウタンを育てるためにガを殺す。
最後に残ったガのサナギ、私なら生きたまま分解してみます(笑)。(放送学科2年・秋田尭律)
大事なものを守るのに何かを犠牲にしなければならないということを改めて実感しました。
特に人と人との関係でそういうことになるのはよくあるので悲しいです。
でもしかたのないことなのでしょうか。(写真学科3年・原口奈々恵)
罪と罰はすごい奥が深いなぁといつも思います。(演劇学科二年・藤原真琴)
手塚治虫の子供向けの絵の描き方に納得しました。
あと歴史の勉強もきちんとしていきたいです(笑)(放送学科1年・田村香奈絵)
教育とひょうたんのたとえ話、とてもためになりました。(デザイン学科4年・矢島正人)

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