ドストエフスキー関係

マンガ論 第六回講義

「マンガ論」第六回目は手塚治虫『罪と罰』を読む。
今回は手塚治虫が描いたドストエフスキーの肖像画や
ロシア語表記のタイトルがもつ意味などから始めて
原作『罪と罰』についても講義する。手塚マンガ『罪と罰』の最初のコマ絵と
最後のコマ絵をとりあげ、手塚治虫の抱えていた〈虚無〉について語った。
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【学生の声】
手塚治虫の根本が虚無である、というのは分かる気がします。
しかしこれは『罪と罰』よ読んだ後だからで、他の作品を読んでそれがわかったのかはわかりません。
手塚治虫版の『罪と罰』が原作とずいぶん違うことは、私も原作を読んだので分かりますし、たくさん反発したいところもあります。
これから清水先生がどのように講義なさるのか楽しみです。(文芸学科1年・尾形美希子)
手塚治虫が描いた『罪と罰』は本人も書いているが、「ダイジェスト版」だと思った。
落合版や原作と読み比べたら面白そうだ。(文芸学科1年・堀眞澄)
一番最後のコマの主人公が暴動で壊れた町をトボトボ歩くシーンが感慨深かった。(演劇学科2年・日比谷早紀)
手塚治虫『罪と罰』面白かったです。落合尚之のマンガとかぶるところがあって、本当に『罪と罰』なんだと感心しましたが、一番驚いたのが「馬」が出たところでした。(文芸学科2年・井上美帆)
『時計じかけのりんご』などを読んでも、手塚治虫は虚無の漫画家であると思っていたので、より一層、間違っていなかったと再認識できました。(文芸学科2年・新見圭太)
殺人も百人殺せば何とやら・・・つくづく革命家とテロリストは紙一重ですね。
あと、手塚版ラスコルニコフを見ていると、中学時代の自分を見ているようでいやな気持ちになります。(放送学科2年・秋田尭律)
手塚治虫の根本は”虚無”
すごく良い言葉だと思った。
虚無は全ての真理とすら思う。(放送学科1年・牧野笑子)
いつもに増して、先生が燃えていたように思えたのですが、気のせいでしょうか?
先生の話を聞いて、ロシア文学について興味を持ちました。(音楽学科2年・佐々木唯)
長いマンガだったけれど、スラスラ読めてしまった。けれどこのマンガは先生もおっしゃっていたように決して『こども向け』の作品ではないと思った。大人が読んでも考えさせられる作品だと思う。
次回から、この作品が先生の手によってどう紐解かれてゆくのか楽しみです。放送学科2年・矢島美帆)
手塚治虫の作品は、悪者は悪者らしくヒーローはヒーローらしい顔をしているのに、さわやかそうな青年が人殺しをする内容でビックリした。でも最後には、自首をするようだった。
女の子がかわいい。(演劇学科2年・山崎明日香)
初めて『罪と罰』を読みました。
手塚の描き方は優しいタッチなので、内容との差(ギャップ)みたいなものが面白かった。
色々と考える問題が多い作品だったように思う。
私は神になりたい。どっちかというと。そして救いたい。(演劇学科2年・工藤佑樹丸)
今回、手塚治虫版『罪と罰』を初めて読んで原作とはまた違った手塚ワールドが表現されているマンガだなぁと思いました。
途中にでてきた2匹のネズミがチャーミングだった。(演劇学科2年・長谷川都)
自分を神(非凡人・天才)としたラスコリニコフは、一つ一つ階段を降り、天上から地へと降り立ち膝をついて一番低い場所に口づけをした。
凡夫よりも低い場所に。
最低から見上げた世界に彼は何を打ち明け、求めたのだ?(文芸学科5年・西勇輔)
罪と罰のお話は知っていましたが、手塚治虫のマンガで読んでみるとまた違った雰囲気で面白かったです。ロシアの歴史や国のことについては余りよく分からなかったけど、今日、先生の話を聞いて興味が沸いてきました。ドストエフスキーの他の本も挑戦してみようと思います!(演劇学科2年・内山菜摘)
この前手塚さんの作品『アドルフに告ぐ』を読みました。手塚さん=ファンタジーと思っていましたが、人間の本質的な暗い部分をよくとらえたマンガを書く人だと思いました。(演劇学科2年・三好麻美)
「原作を読んでみなくてはいけない」と清水先生はおっしゃいました。そうでなくては、マンガ編を理解できないから。ロシア文学について、「原作を読んでみたい!」と今日の授業で非常に思いました。
今週中にも、上巻を買って読んでみようかな(笑)(放送学科1年・田村香奈絵)
初めて、手塚治虫の罪と罰を読んで、今まで持っていた暗いイメージを感じなかったところに手塚治虫らしさを感じました。また、いつ聞いても先生の罪と罰論は熱く、自分もそろそろ復活しなきゃなぁと思わされます。(文芸学科1年・長田有理)
手塚治虫版はすごく簡単に、ささっと読めました。
でもまた奥が深そうだな、と思いました。
文芸入門でも先生の話を聞いて、すごく『罪と罰』が読みたくなりました。(文芸学科1年・大谷明子)
皇帝殺しについて直接的に書くと検閲にかかるという話を聞いたとき、落合尚之版で弥勒が殺人者の気持ちを隠して書いた論文を思い出して、そこにも何か再構築されたものがあるのかなと思いました。(文芸学科1年・中村亜紗子)
私は原作のマンガを読んだことがあったので、手塚さんのを今日読んでみたら、すごく読みやすかったです。
今日の先生の熱い語り、良かったです。(演劇学科2年・横田美咲)

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