マンガ論

マンガ論 第五回講義

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マンガ論 第五回
つげ義春の『古本と少女』について講義する。一見したところ素朴で心温まる話のようだが、コマに隠された少女の熟した思惑を読み解いてゆく。


【学生の声】
見えない悪意が見えない善意によって救われる形のお話。とはじめは思っていたけど、話を聞くうちに少女が“女”として少年をぎんみしている、もしくはからかっているような気がした。(放送学科2年 秋田尭律)
今回はあまり内容にはふれませんでしたね(笑)ただのほのぼのマンガが見方によってこわい物語になってしまうのは度々驚かされます。つげ義春が描く男女をもう少し読んでみたいですね。『関節をはずすより自然な長さの腕で抱きしめる』……名言が頭に残りました。(文芸学科1年 太細友香里)
普通に先生の話を聞いていたら、「古本と少女」を机から床に落としてしまいました。後ろの人がすごく無理をして腕をのばし、僕に手渡してくれましたが、その人がとても美しい女性でした。彼女も悪女なのでしょうか?(演劇学科2年 世古俊佑)
古本と少女、これはいつの時代の話でしょうか? 1000円って相当な値段な気がします。昔にこんな男に貢ぐ(?)女がいるなんて、世の中なめたもんじゃないんですね(笑)いい話ですが、父親のかたみの本をゆずるのはちょっとかわいそうだなと思ったので……ハッピーエンド? か??(音楽学科2年 金子由美)
今日は、先生もお疲れのようでしたが、この時期はなぜか、ゆううつな気分になりますね。教室の窓から見える緑も、なんだか重く見えます。古本を手に入れたがっている少年も、晴れやかな気持ちの中に少しもやもやした気持ちがあったんじゃないかと思いました。(文芸学科1年 長田有理)
古本と少女こそ、平和的な話だと思ったのに、やっぱり怖くなるんですね。でもそこがおもしろかったです。私的には、本の間にはさまってたからこそ、ロマンがあるなーと思いましたけど。そう思い込みたいです。(文芸学科1年 大谷明子)
娘は学生が好きっていうより、本を売った男を避けたかったんだと思います。(文芸学科5年 マイケル)
日本語って面白いと改めて実感しました。確かに、絶妙な間隔を保ちながら構成されてますね。(音楽学科2年 佐々木唯)
今日は、おそろしい女性だというところで終わってしまい、すごく続きが気になりました。つげ義春は、本当に奥が深く、ワクワクして面白いです。(写真学科3年 原口奈々恵)
関節のはずれた腕よりも、1mある腕をめいっぱい伸ばして抱きしめられたらしあわせですね。先生は女心がよくわかってらっしゃる!(演劇学科2年 山﨑明日香)
五十音の話で、ポカスカジャンっていうお笑い芸人が「まみむめも」だけで演歌をうたうネタを思い出しました。日本語って面白いと思います。(文芸学科1年 瀬尾なな)
主人公の少年の人相が最初とその後で全く違っていたのが気になった。少女の手紙は少年への請求書みたいで恐ろしさを感じた。(演劇学科2年 鈴木大倫)
新しいマンガを読めて面白かったです。フツウにあったかい話が再構築されるのがスゴイ。(演劇学科2年 下地尚子)
「古本と少女」最初はハッピーエンドで終わった物語かと思っていたが、千円札の話を聞いて、“あぁ、やっぱり裏があったんだ!”って思った。つげさんはやたらと背景がリアルですね。(演劇学科2年 原佳乃子)
今日はほのぼのしていたと思っていたのに、女性って恐いですね。(演劇学科2年 藤原真琴)
先生の宇宙から来るひらがなの話を聞いていて、私は前にひらがなに疑問を思ったことを思い出しました。例えば「ま」とか、何度も書いていたりじっと見つめていると、「これは本当にまなのか?」「なんでこの形がまなんだ?」と思ったりします。今でも思います。ひらがなって不思議です。(文芸学科1年 尾形美希子)
今回の「古本と少女」の考察は、私には難しく、初めて理解に苦しんだ。どうしても愛を与える優しい女性にしか見えなかった。しかし、愛は時に押しつけがましく、人を強引な善意の中に巻き込んでしまう。自分にもどこか独善的で偽善的な所があるので、気がつかなかったが、この少女の中にある愛は実はとても罪深いものであるのかも知れないと思った。(文芸学科1年 坂本如)
今までの2作品は、読んだ後になんとなく後味の悪さや気味悪さの残る作品だったが、今回は初見ではそのような印象は受けなかった。私はこの女性の、手わたしで本をプレゼントするのではなく、わざわざ手紙を書いてお金をはさんであるところが可愛いと思った。(放送学科2年 矢嶋美帆)

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