2009
05.18

マンガ論 第四回 講義

マンガ論

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マンガ論 第四回
つげ義春の『海辺の叙景』について講義する。ソフォクレスの『オイディプス王』、フロイトの『父殺し』理論、母胎回帰の話などを通して、テキストに隠された秘密を明らかにしていく。


【学生の声】
やはり、初見ではするっと読んで「?」となってしまいました。しかし、今回の解釈を聞いて、足にトリハダが止まりませんでした。
遺影や骨壺、奪うモノ…すごい、サムイ、深い!です!(演劇学科2年・三浦理紗)
最初「海辺の叙景」を読んだ時、主人公の男は死ぬであろうと予感したが、雨宿りのシーンが男が死んでいるという話を聞き、それが確信へと変わった。
作中の女は最初明るく美しいが、後になり影となる。
男の生気を奪い、静かに遠のいてゆく最後のシーンは、まるで人とサキュバスのようだと思った。(文芸学科1年・坂本如)
自分一人で読んだ時は、単なる男女の物語としか私には解りませんでした。けれど骨壺から遺影→叙景の「ジョ」は「女」であるという話に背筋が震えました。言われてみれば、いつしか女は男の体を守っていた傘を取り、「こう行って、こう」と男を泳がせていて、「「女、怖い」と思いました。(文芸学科1年・中村亜紗子)
56ページの遺影の図。
あれはボート貸出の小屋だったので、私は死者を送り出すような気がしました。オリーブ油を塗った男の生命も奪われたのでしょうか。
だから顔が無かったとか…なんて。(演劇学科2年・潘芽具美)
海辺の女景と最後に聞いて、納得でした。
毎回そうですが、先生がポイントを言うたびに「なるほどー」と思います。すごいです。
マンガって深いですね。よめばよむほど色んなところが見えてきます。
つげさんは、何か最後のコマが怖いマンガだなと思いました。何かを訴えかけているような…。(放送学科2年・青木美緒)
「チーコ」もそうだったけれど、この作品も読み終えた後になんとなく気味悪さの残る、怖い作品だった。なぜ女性は男性に水着を貸し、サングラスを借りたのか。二人の行動の1つ1つに何か深い意味が込められているようで、深いところまで知りたくなった。(放送学科2年・矢島美帆)
セリフが少ないのにたくさんの怖い意味が含まれていてゾゾッとしました。女の人の表情がひとつも変わっていなくて想像力が働きました。(演劇学科2年・山崎明日香)
先生はすごい深読みしますね。
作者はそんな風に思ってるのか疑問ですが…。面白いです。
現代のマンガも深い意味を読み取れるでしょうか。(演劇学科2年・梶原将門)
鳥が群がっていたのが鳥葬みたいで恐ろしかったです。
タバコ吸う女の人って魅力的ですよね。(演劇学科2年・三好麻美)
仲の良い女性の友人に典型的なB型の人がいるので、その人のことを思い出しては笑っていました(笑)私はB型の女性が苦手なのですが、日芸にはB型の女性が多いと言うことを知ってかなり焦りました。
音楽学科ですがピアノコースなので歌とか無理なんでやめてください(笑)(音楽学科2年・金子由美)
チーコの時と同じで初めて読んだ時は「よくわからないなぁ…」と思いましたが、早く先生の再構築が聞きたくてワクワクして待ってました(笑)
母胎回帰やオイディプスの話が出てくるとは思わなかったのでびっくりしました!来週も楽しみです!!しんじ(演劇学科2年・内山菜摘)
「海辺の叙景」、再構築するととても怖い内容になってしまって驚いた。
「海辺の女景」…女は怖いですね。(演劇学科2年・原佳乃子)
トーンを使わないマンガ家さんは好きです。
画力があるんだなと。
最近のマンガは説明的過ぎるのかもしれません。(演劇学科2年・宮川明子)
「詩人は死人より怖い」名言だと思った。
海は言いようのない恐怖を感じるがその片鱗が凝縮されていると感じた。
今回の解体と再構築は見事です。(放送学科1年・牧野笑子)
つげ義春の面白さがだんだん分かってきました。セリフのない1コマにこんなにドラマチックな要素が織り込まれていて興味深かったです。(文芸学科1年・瀬尾なな)
今まで扱ってきた「チーコ」とはまた違った雰囲気のマンガで来週も楽しみです!(放送学科2年・吉池勇人)
つげ義春の隠れ要素の多さはやはりすごかった。(文芸学科1年・荒井滉介)
女物の水着を着て海に駆け込む男。
その脚にはスネ毛が生えていない。
この時点で、男の下半身は中性的な存在となって未分化の赤児の象徴となっている気がする。(放送学科2年・秋田尭律)
海辺の叙景で45Pの3コマめで主人公の目がハートになっていたのが気になりました。
それから、白黒によってより恐ろしい悲しい感じが出ていました。写真でもモノクロはよく悲しげな感じがすると言われているので、白黒には恐ろしく見えるイメージがあると思いました。(写真学科3年・原口奈々恵)
またまた面白い解体と再構築でした。最初読んだ時はあまり意味がわからなかったけど凄く怖い、でも奥の深い話で本当に興味深いです。(映画学科2年 秋戸香澄)
この女の人はかなりずうずうしい人だと思いました。それか魔性の女です。(音楽学科1年 浅沼美穂)
遺影の話はすごくびっくりしました。それに怖かった。女は男を飲み込むコワさがあるってことなのでしょうか(笑)来週の授業も楽しみです。(放送学科1年 田村香奈絵)
海辺の叙景=女景だなんて怖かった。男がもう死んでいるという設定にハッとした。(デザイン学科3年 原田真理子)
初めて読んだ時から、気味が悪い話だと思っていたけれど、死と復活の話につながるのは予想外だった。(文芸学科1年 堀真澄)

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