ドストエフスキー関係

落合版『罪と罰』第五巻発売

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待望の落合尚之の漫画版『罪と罰』の第五巻が刊行された。
推薦文を頼まれたのでさまざまな宣伝文を考えた。
●すごいマンガが登場した!!
  21世紀に蘇る
  衝撃の落合版『罪と罰』
●研究者もビックリ
     原作を超・再構築した
     独創的な文芸マンガ!!
●性的タブーの封印を解き放ち
     原作『罪と罰』を果敢に再構築する!!
結局、編集担当の加納さんが選んでオビ文に採用したのは
原作『罪と罰』を超えるか!!
  研究者にも衝撃が走る
  独創的な再構築漫画

『罪と罰』の漫画化はすでに手塚治虫、汐見朝子、大島弓子、
峯岸ひろみ、などによってなされている。
また最近ではイースト・プレス版の漫画『罪と罰』も刊行されている。
みな独自の面白さや工夫がみられるが、しかし何といっても落合尚之氏
の漫画版『罪と罰』は群を抜いて独創性にあふれている。
わたしの批評はテキストを解体し、想像・創造力を駆使して大胆に再構築を
はかっているが、落合氏もまた原作を尊重しながらも自在に再構築をはかっている。
原作『罪と罰』は十九世紀ロシアという時代と民族を超えた永遠の作品である。
落合版『罪と罰』は、原作が抱え込んだ深刻な問題を二十一世紀の現代日本に、
否、現代の世界にあざやかに蘇らせている。
『清水正・ドストエフスキー論全集』第四巻は手塚治虫版『罪と罰』を徹底的に
検証して、手塚の抱え込んでいた〈虚無〉を浮き彫りにした。
今年は落合版『罪と罰』を学生諸君とともに大真面目に読んでいこうと考えている。
わたしの「マンガ論」受講希望者に限らず、この落合版『罪と罰』を読むことを
勧めたい。

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