【マンガ論第15回目。今回は「となりのトトロ」を取りあげる。宮沢賢治やハイデッガー、ドストエフスキーなどにも触れながら、境界域に存在する世界としての「となりのトトロ」について深く読み込んでいった。】
出席者66名中25名
お母さんは死んでいるから、普通のバスに乗って会いに行けないんだ!ということにすごく納得してしまいました。サツキとメイも死んでいるという説も、木の枝から病室をのぞいてるシーンを考えると分かるような気がします。(栗原伊純・映画学科1年)
宮崎アニメが何度も見れる理由がわかった。あの絵が一番の理由だと思ってたけど、そうじゃないんですね。それよりも、その後の自分自身を掘り下げて表現者になれという言葉が心に響いた。(井坂健・文芸学科1年)
「となりのトトロ」の新解釈がとても興味深かったです。時代を越えて愛される作品には、生と死や復活などのテーマが巧みに組み込まれているのか、と考えさせられました。どんずまりの時代と言われる今だからこそ、いろんな考えや思想を知りたくなりました。(植木麻衣子・演劇学科3年)
私はトトロが大好きで、3〜4歳にかけて毎日みてたりしたので300回以上見てます(日課になってました)子ども心に沸いた不安感みたいなもの…それが「母親の死」につながってスッキリしました。かなしいのに引きつけられるのは、頭と心で別々の情報を察知してるからかなあと思いました。(長谷山真理子・映画学科1年)
お母さんは亡くなっている、という説は考えつきませんでした。確かにわかる気もすれば、のちのちむじゅんも生まれてくるような…。ただ、お父さんの創作した物語だった、という説には切なくなってしまいました。(河原木咲・映画学科1年)
すごい解釈の仕方があるんですね…。私にはトトロや、ネコバスが出てくるファンタジーな世界でそんなリアリスティックな発想は出来ませんでした。(村山縁・美術学科2年)
お母さんはすでに死んでいて、さつきとメイもまた死に、そのことをお父さんが書いているのかもしれない…という解釈がおもしろかった。性別に置き換えて、女性が皆死に男しか生き残っていないのには何か意味があるのでしょうか。たとえばさつきがメイのお兄ちゃんだったらどうなったのでしょうか。(佐滝忍・文芸学科1年)
トトロのお母さんが死んでいるという話しは、非常に“はまっている”なと思いました。子供の頃、トウモロコシを渡すだけで何故素直に話しかけないのだろうかと疑問に感じたのを覚えています。(木下友昭・文芸学科3年)
今日は今までの授業の中で一番面白かったです。時とは何か、考えるとは何かすごく深くてついてのがやっとでしたが、もっともっと聞いていたいと思える授業でした。人は結局のところ、考えても考えても何も分からなくても、やっぱり考える方がいいんですね。興味深かったです。(佐々井宏太・映画学科2年)
先生の講義は最初、ありえないわーと聞いているのですが、最終的になる程!といつも納得してしまっている自分がいます。今のところ、お母さんの影は見当たらないのですが…今後が楽しみです。(栗原千明・デザイン学科3年)
ジブリ作品の記憶がもう断片的にしかないので、また見ようかと思います。お母さんの話は友達に言って驚かせよう。私は自分の表情と感情が結構一致してる人間のようです。思い出す限りでは。(中西樹・放送学科1年)
となりのトトロを久しぶりにまた見てみたくなった。バスの中にお母さんが本当に乗ってるか確かめてみたい。私もこの世界は矛盾しているなと思う。(坂本裕美・文芸学科1年)
トトロの中には悲しみがあるという意見に共感した。悲しみがあるからこそ人々をいつまでも魅了する力があるのだと思う。(重村友紀・文芸学科1年)
なるほど。ウラとオモテってこういうことか。よく死とメルヘンなトトロを結びつけられるな、とビックリした。家にビデオがあるから、もう一度よく見てみようっと。(小山紗季・文芸学科1年)
となりのトトロは昔から観ていたアニメ映画でしたが、あのなんともいえない不思議な雰囲気がとても好きでした。そこに感じていた不思議さは先生のいう、深い読みが関係していたのかなと思いました。(折原由佳・美術学科2年)
母が死んでいるというのは初耳だった。私が知っているのはメイが死んでいたという方でした。もう一度トトロが見たくなった。(井上葉子・文芸学科1年)
サツキの母が死んでいる、もしくは死にゆく運命にあるという話は、現在都市伝説のひとつとしてちまたに流布している。やはり、人々はこの作品のウラにある死の香りを何となしに感じているのだろうか?(西亮輔・文芸学科1年)
有名な一般アニメでも考えれば考えるほどどつぼにはまるのだと感じました。(副田康平・文芸学科1年)
家に帰ったら絶対もう一度トトロ観て、先生の仰った母を見つけるか、又は母は生きていると論破できるようにして来ます!! という意気込み。(高井らら・文芸学科1年)
母が死んでいるということを聞いて内容を思い出してみると、とても哀しい話だと思いました。もう一度見ようと思いました。(伊澤亮・文芸学科1年)
すごい引きこまれました。少し涙が出ました。また、よだかを読んでみます。(加賀屋朝子・美術学科3年)
お母さん死んでたのかよ!!!!!!!! と。サツキとメイが実は途中から死んじゃってる話は聞いたことあったけどまさかお母さんとは! おもしろい考え方だなと思った。で、「ホントは妻と娘2人を亡くしたパパの想像の、空想の話かも」というのが切なくてちょっと良いなと思った。(長谷川加織・映画学科1年)
以前先生が「メイは死んでいる」とはのめかしていましたが、まさかお母さんが死んでいる設定とは知らなかった。トトロやネコバスは何を象徴しているのか気になった。(東真己子・演劇学科2年)
サツキとメイがラストで死んでいるという話は聞いたことがあったが、お母さんが死んでいるという話は初めて聞いた。(和田遼太郎・映画学科1年)
今回のとなりトトロについての話でも先生はいつものように思いもよらないような解釈をされていて、でも話を聞くうちにそういう考え方もあるんだな、と思えるような話で面白かったです。(笠原麻由佳・美術学科2年)