今年は宮沢賢治生誕百十年ということで今後多くの本が刊行されると思う。辞典やら雑誌特集号など。私は年に一冊のペースで『清水正・宮沢賢治論全集』を出していく。今まで編著・共著を含め三十冊あまりの著作を刊行してきたが、未発表のものやD文学通信に発表しただけでまだ単行本に収録していないものを収録する予定である。
ケンジ童話は世界文学の地平において論じられなければならない。世界の文豪ドストエフスキーや旧・新約聖書などとの比較対照において、ケンジ童話のテキストは壮大なスケールにおいて解体・再構築されなければならない。
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