清水正の新刊案内

新刊案内

清水正の日野日出志論出版。

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『実存ホラー漫画家 日野日出志を読む』D文学研究会発行。
日野日出志編「全作品リスト」「全単行本目録」「写真年譜」付。
内容
「蔵六の奇病」を読む
「赤い花」を読む
「水の中」を読む
「幻色の孤島」を読む
「はつかねずみ」をよむ
A5判 並製 253頁。
定価(2200円+税)
著者サイン入り 落款 希望者は下記、D文学研究会宛またはメールにてお申し込み下さい。
270-1151
我孫子市本町3-5-20
D文学研究会 代表 清水正
※お支払いは、定価2200円+送料300円を郵便振替00180-3-50371にてお支払い下さい。
名義は「D文学研究会」になります。
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清水正著『実存ホラー漫画家 日野日出志を読む』栞より
批評の持つ力と創造性 日野日出志
私は長い間、批評家とか批評というものに偏見を抱いていた。ゼロの状態から創造した作品を見て、ああだこうだと理屈をこねまわす気楽な人種だと思っていたのだ。しかし今回、清水正先生の批評に出会い、根底からその考え方をひっくり返されてしまった。批評の持つ力とその創造性に、私は完全に打ちのめされたのだ。「蔵六の奇病」の批評を読みながら、私は正直驚愕した。この人は、私が自分の青春の全てをかけて造り上げた作品と、本気で格闘していると感じた。私は今まで、こんなすさまじい評論に出会った事がない。読みながら涙が出て止まらなかった。ゲラ刷りの上にポトポト涙が落ちた。いったいこの評論は何なのだ?いや、それよりもこんな評論を書く事のできる、清水正という人間はいったい何者なのだ!?そう言えば清水先生と初めて出会って、居酒屋で飲んだ時、私の「蔵六の奇病」の批評を書いてみたいと言われた。私は不遜にも、私が心血を注いだ作品が、そう容易く読み解けるわけがないと放言してしまったのだ。ところが、それからわずか一週間後に、その評論のゲラが送られて来た。一読して、私が心血を注いだ作品を、この人も心血を注いで評論しているという事が、ひしひしと伝わってきた。私は放言を恥じた。そして本書での評論を全て読んだ時、私が今まで気が付かなかったある事実に、改めて驚かされた。写真年譜にもあるように、私は幼少時の記憶が、まわりの人々が驚くくらいに鮮明に残っている。ところがである。その記憶の中に母親の肌の感触がすっぽりと抜け落ちていたのだ。この評論に出会わなければ、私は永久に気付かなかっただろう。改めて想う。清水正という男は、私以上に私の事を知っているのではないかと………。 (漫画家)

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