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 林芙美子の文学(連載164)林芙美子の『浮雲』について(162)


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林芙美子の文学(連載164)
林芙美子の『浮雲』について(162)

(初出「D文学通信」1368号・2010年1月21日)
清水正


「もう少し、人生を愉しむンだね」という富岡の言葉に、
ゆき子が怒りの感情を露にするのは当然である。ぼくは
君と心中する気持ちで伊香保まで来たんだよ。もう少し、
二人で人生を愉しもうか。と、もし富岡が言ったなら、ゆ
き子は心の底から富岡に同意したかも知れない。

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