マンガ論第一回講義

マンガ論第一回講義

マンガ論で「チーコ」の夫婦を演ずる演劇学科演技コースの学生さん。熱演に爆笑が起こる。

「マンガ論」授業風景

「マンガ論」で奥さん役を演じた桜堂さん。

「マンガ論」で青年漫画家役を熱演した熊代君
清水正のマンガ論が始まった。第一回は自己紹介から始まり、漫画に関する著作の紹介。テキストに『増補版つげ義春を読む』(現代書館)を使用することなどの説明があった。授業はつげ義春の「チーコ」を題材に、演劇学科演技コースの学生に演技などをしてもらいながらすすめた。
【学生の声】
一度目を通したマンガを、解体し再構築され説明されると、コマやストーリーの裏側が見えてとても新鮮であり、また一種の感動のようなものを感じた。今まで自分が読んだことのあるマンガの中で、このような感覚を得られるものがどの程度あるのか知りたくもなった。(文芸学科一年 柴田暁人)
表面の一部分から、様々な背景や過去を推測し創造していくと、表題とは異なった内容や世界になっていく。それが批評の形の一つであり、深い所であると思いました。(文芸学科一年 玉真雅史)
つげ義春の魅力は、ノスタルジックな景色や服装、またそれらが組み合わせることで出てくる雰囲気だと思っておりましたが、先生の授業を受講して隠された登場人物の心理や物語の背景が、それ以上に大きな魅力としてあるのではないかと思いました。少し漫画を見る目が変わりそうです。(文芸学科一年 貝塚怜)
つげ義春は以前から好きだったが、「チーコ」に関しては評価ほどの作品ではないと今日まで思っていた。しかし、今日の講義を聞き、メタファに溢れた作品である(あくまで主観的であるという点はあるが)と感じ、つげ義春を改めて天才だと認識した。新たな視点で読むことで、作品というものは様々な表情を見せるものであり、「批評」と「感想」はその点で大きく違うものなのだとわかった。今度、全ての作品を読み返したいと思う。(文芸学科一年 伊藤多季人)
とにかく素晴らしい!!先生の説明一つ一つに感動した!!第三者から見ると、マンガってこんなに奥深いのかと思った。(演劇学科二年 尾山昂)
マンガがこんなに深いとは今まで思ったことがありませんでした。再構築は本当にすごいと思います。少しゾッとしました。(演劇学科二年 生江美香穂)
楽しい授業でした。座学でこんなに楽しい授業は初めてです。自分の専門分野にもとても役立ちそうで、今年この授業が取れて良かったです。台本を読むのもマンガ読むのも同じだなと思いました。(演劇学科二年 櫻堂美夏子)
九十分の授業があっという間で、楽しかった。マンガでも見方をかえれば、たくさんの意味をもっていたり、マンガもバカにできない。(演劇学科二年 三信茉里奈)
「チーコ」を読んで、少しダークな面のある怖いという感想を持ちました。そして、ラストにあたっては、どういう意味のオチかわからないまま終わってしまったという感じでしたが、清水先生のお話を聞いて考え方がガラリと変わりました。読み方でこんなに変われるものかと、マンガ論に興味を持った瞬間でした。(デザイン学科三年 小野茉衣子)
今まで批評に興味をもったことはありませんでした。芸術家の造ったものに対して、ここはこうなんだと決め付ける事は勝手なことだと思っていましたが、芸術家にとって、自分(の作品)について深く思想を広げてもらえること、真剣に作品に向き合ってもらえることはとても幸せなことだと思います。それを伝えることのできる批評の可能性を感じました。ありがとうございました。(デザイン学科三年 佐藤香月)
最初はただの普通の味気ない物語だと思っていたマンガを独特な解釈を持たせることで、最初に読んでいたときとまったく違った感想にしてしまうところに批評と深い読解の意外な一面を感じた。授業の仕方も独特であきさせない授業と感じた。(映画学科一年 岡村大志)
初めてマンガ論の授業を受けてみて、刺激を受けた。それは、一つのマンガでも、こんなにも、深い批評ができるとは思ってなかったからだ。脚本を勉強する自分にとって、これはいろんな意味でためになるものだと感じた。(映画学科一年 岡田拓郎)
私は初めて「つげ義春」さんのマンガを読みました。「チーコ」を読んで切なくなりました。やっぱり清水先生の言う「おもしろい」は「おもしろい」のだなと思いました。映画演技コースの私としては、演劇演技コースの人の演技も見れて、そのうえ大好きなマンガについての授業なので、とても嬉しくて楽しい授業だと感じました。一年間楽しみです。(映画学科二年 高橋茉由)
「批評はクリエイティブな作業であり、そのためには作品に対する愛がなくてはならない」という先生の言葉に感動しました。(今まで○か×かをああだこうだと述べるような固定観念があったので特に)興味深い読み方が沢山あり、映画やドラマを見る際に活かせそうな、又それらにはない新しいものを目にすることが出来た気がしました。(映画学科二年 横山裕一郎)
マンガ論ってもっと軽いイメージだったのでびっくりしました。すごく濃いです。マンガをこんなに深く読んだことなかったです。あと批評するってことも考えさせられました。(美術学科三年 吉岡寛恵)
マンガを読んでいる中でどうしておもしろいのかわからないがおもしろいマンガがあると思っていた。構図がいいとか絵がいいとかじゃなくて“何”がいいにか自分で理解できない範囲で楽しんでいることがあったのだが、それは今日の授業でやった、目ではみえない裏の物語なのではないかと思った。(美術学科三年 下川那奈子)
批評家の意見と原作者の意見は全く違っていていいものかとこれまでは思っていましたが、逆に全く同じ様な作品は良い作品では無いのだと思いました。(音楽学科一年 伊藤歩)
「批評する」という事が分からず、あいまいにしかとらえられていなかった事に答えてくれた授業だと思いました。「作者を感動させる」批評をしてみたいです。(文芸学科一年 馬場嘉淑)
批評がクリエイティブな作業だということに感心した。正に作者との真剣勝負。作品の向こう側にいる作者の心理を読み、作品の表層をなめるだけの読み方とは違う、真摯な姿勢で漫画と接しているんだな、と感じた。(文芸学科一年 北條寛之)
実際に解体と再構築の過程を見せられ、評論、批評がいかにクリエイティブな作業であるかを肌で感じる講義でした。(文芸学科一年 寺田昌洋)
「チーコ」の中に含まれている深い意味を知ることができて感激しました。昨年、文芸特殊講義を受けましたが、先生の想像力はすばらしいと思います。母体回帰、素敵ですね!(文芸学科一年 吉池沙織)
批評はクリエイティブな作業!名言ですね。今日、一番心に残りました。(文芸学科二年 田中周平)
はじめに自分で読んだときには、考えもしなかったようなことばかりが批評で出てきてとてもおもしろかったです。自分の見方・解釈で読んでいくと、もっといろんなことに気付けて作品を深く味わえるんだなと思いました。(放送学科一年 鄙里梢)
マンガの一コマ一コマをこんなにもすみずみまでみて考えたことがなかったので楽しかったです。読者によって想像するストーリーがガラッと変わってしまうところにマンガの一つの楽しみ方があるのかなと思いました。(放送学科一年 園山みさと)
今まで、何となく、ただ読んでいたマンガ。今日の授業で、一度分解し、再構築することによって、見えてくるものがあるということを知った。「ただの一コマ」といえど、そこから見えてくるものは沢山あるのだとわかった。(美術学科二年 原田綾子)
一度私は家でこの「チーコ」を読んだことがあるのですが(何処か私の頭の中では「チータ」と記憶されていました)その時私は中学生(たぶん)。この物語から、さりげない男女のやりとりの中にある「陰」の部分を感じ取ることなどできませんでした。先生の解釈のおかげで、やっぱりつげ氏は凄いんだなと思いました。(美術学科三年 野口由里子)
生徒が参加する授業。様々な伏線がピタッとはまっていくように展開される清水教授のお話に新たなマンガの見方を発見し受講を続けていこうと思った。(映画学科一年 松山拓馬)
マンガや文章というものは、作り手の気持ちをどこまで理解できるかよりも、それを読んだことによって自分がどう解釈するか、どこまでふくらませることができるかが大切なんだと思った。そして、その基となるマンガや文章もよりレベルの高いものでないと、こういったふくらみを作ることが難しいのだろうと思った。(映画学科一年 豊歳遥介)
清水先生の演技指導がおもしろかった。映画監督になれると思います(笑)
(映画学科二年 石井佑典)
自分は映画の演技コースなのですが、この授業の内容はものすごく役者のする仕事に似ていると思いました。なぜならこの授業は、絵の裏側にある人間関係・感情・設定を想像(創造)していくもので、役者もセリフの裏にあるそれを読み取り表現しなくてはならないからです。いいマンガはどんな批評をしても確固としたものがあるとおっしゃいましたが、いい脚本もどの役者がやってもいい物です。(映画学科二年 川口美樹)
今日、授業はすごく面白くて楽しかった。先生の説明が分かりやすいし、外国人として私はこの授業を受けたいです。(デザイン学科二年 沈祺)
今日「チーコ」を読んで率直な感想は「シュールだ。」と思いました。設定としてはダメ男についていく女というのは今日でも理解でき、存在すると思います。子供も生めず、せめて文鳥でも…。と思ういたいけな女性に感情移入してしまいました。(デザイン学科三年 鷲巣桃子)
友達に連れられてとろうかなぁと考えた授業でしたが、すごい面白くて来てよかったなぁと思いました。今までよりマンガが好きになりそうです。(演劇学科二年 大野香織)
小説も好きです。マンガも好きです。欲目かもしれませんが、日本のマンガは文学といってもいい程優れた物だと思っています。この授業を通して、もっと多くの引き出しを作りたいと感じました。(音楽学科二年 松下真子)
2008年04月15日
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