学生の声【マンガ論】
出席者66名中20
【先週に引き続き日野日出志『蔵六の奇病』。順を追って読み解いていきながら、コマ画に隠された意味や吹き出しにならない登場人物の気持ち、役割を考えていく。カメへと変身した蔵六がねむり沼に沈んでゆく場面を母胎回帰としてみれば、蔵六の身体を侵してゆくでき物は母親のおっぱいである、という論を展開する】
蔵六にできたでき物が母のおっぱいだという、先生の考えには、おどろきました。ほんとうに悲しい話です。(伊藤茜・放送学科1年)
胸がズキズキする。苦しい。ただ苦しみをうけるだけでいいのか? いや、よくない。私はこの苦しみを表現する側になるのだ。(松本まりあ・文芸学科1年)
七色のうみで絵を……? ものすごくそうぜつすぎるストーリーにあぜんとしました。(野上萌子・デザイン学科)
蔵六が悪い夢をみて「ぎゃあ!」と起きるシーンが印象的です。目が覚めた後楽しそうな笛やたいこの音がきこえるなんてかわいそすぎて胸がいたくなりました。(横田里沙・音楽学科2年)
みにくいみにくいと言われつづけ、人々から迫害されていた蔵六が最後に「美しい」と言われたことがすこし救われた気がしました。(芦田薫美・放送学科1年)
「蔵六の奇病」の内容の深さを改めて知りました。村人たちが蔵六を殺しに行く時、ひょっとこの面をかぶった人が一人いましたが、あれは何か意味があるのか気になりました。(森屋智・文芸学科2年)
蔵六が泣きながら森の中へ戻る場面では胸が締めつけられた。(三浦修一・文芸学科1年)
気にせず読み流していたコマが実はこの話の中で重要だったりして発見の授業だった。(今井麻実・放送学科1年)
おかあさんの立場に立ってこの物語を読んだり、蔵六の立場に立って読んだり、兄の立場だったり、それぞれに違った物語があると思った。(堀江昌史・放送学科1年)
蔵六の「おっかあ!」って叫ぶところが悲しかった…(宇貝美穂・放送学科1年)
日野日出志さんはホラーのイメージがあったので新鮮な感じがしました。蔵六のグロテスクな姿と、彼の描いた美しい絵や七色のカメとの対比が良かったです。(加藤まみ・放送学科2年)
先生の最後の話を聞いて、著者は蔵六であり、太郎でもあるのだろうなぁ、と思いました。太郎は本当悪役のような印象を与えていますが、人間の弱さの象徴のような気もします。(蔵六はとても強い人間だと感じました。)(林さとこ・文芸学科1年)
P.38の3コマ目、太鼓と演奏者の間にひょっとこがいます。これ以降ひょっとこはどこにも出てこないのですが、コイツは一体何なんでしょうか?(佐々田天・放送学科1年)
先生の話を聞いて蔵六がもっとかわいそうに感じた。来週の日野先生のマンガも楽しみ(林梨乃・音楽学科2年)
はじめ読んだ時とイメージがずいぶんかわりました。できもの=おっぱいということに衝撃。心に残る話です。(松本都・演劇学科2年)
蔵六のでき物がおっぱいだと言う事には気がつかなかった。男はやっぱりいつまでも母親を求めてしまうものなのだ。(吉田理穂・文芸学科1年)
先生が言うところの、自らが望んだ(?)母性的なもの(乳房)に殺される蔵六は、悲しいと思う。(中田朋恵・文芸学科1年)
蔵六という名前は五「蔵六」腑からとったのかなと思いました。(高縁貴彦・演劇学科2年)
先生がまんが中の文章を読み上げると、自分の目だけで読んでいたときよりもグッとくる瞬間が何度かありました。(須原真衣・文芸学科1年)
日野さんのマンガは小学生から中学生くらいにかけてよく読みました。最初に母に借りて読んだ作品が「はつかねずみ」。今回と前回にとりあつかった「蔵六の奇病」は初めて読みました。私はやはり、今回の作品など、けっこう古い作品が好きですね。ほとんど読んだのは作品ばかりですが。やはり奥が深いですね。(田島留美子・文芸学科1年)
2005年11月28日
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